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主任は、とにかくもう優しい人でした。

 

とても明るく、誰にでも話しかけて雑談もし、そこにいるだけで場がパッと明るくなるムードメーカーでした。

 

明るい田舎の元気なにいちゃん!って感じ。

 

ポッチャリしてるので、パートさんたちからは「金太郎!」って呼ばれてました。

 

でも自分では、どうして金太郎と呼ばれるのかわからないらしく、

「なんで僕のこと、みんな金太郎って呼ぶんやろ。。??」

と言ってました。

 

 

青果は、野菜と果物とお花を扱ってるんだけど、私はとりあえず野菜の加工の仕方だけを教えてもらい、デビューすることになりました。

 

半年、と決めて働いていたスーパーにも辞めることを伝えて、心の準備も満タン!

 

 

そんな時に、面接官をしてくださった2人の人のうち、怖くないもう一人の方が、私が辞めるスーパーに買い物に来て下さいました。

 

私がレジをやってると

「こんにちは〜」

お昼のお弁当を持ってやってきました。

 

心の中で『おぉ!』と驚きながら、でも嬉しく、「ありがとうございます。」と言ってお弁当を受け取ります。

 

そして、その人は

「ありがとう!頑張ってね」

と言って帰って行きました。

 

 

 

次の日、夕方くらいに家電に電話がかかってきました。

電話の近くにいた母が出ると、なんだか知らない人っぽい。。

 

そして、母に「新しいスーパーの店長さんからだよ!」

と呼ばれました。

 

え、なんだろう。。。?

でもきっと、昨日の事に関係あるよね。。

 

不安に思いながら電話を代わりました。